昨日をもちまして、2020年最後の営業が終了しました。

ちょうど一年前に年末のご挨拶を投稿した時はこんな日々がやってくるなんて予想もしていませんでしたが、ご来店いただいたお客様やお取引先様や仲間や友人や家族に支えられ無事営業できたことに心より感謝申し上げます。
たくさんの方に助けられ、たくさんの方に応援やアドバイスをいただき、ありがとうの一言では足りないくらい愛を感じた一年でした。
本当に本当にありがとうございます。

3月頃から我々飲食店がコロナの影響を受けるのは覚悟はしていたものの、やはり辛く長い一年でした。
4月、5月はほぼ全滅状態。
9月頃よりやっと８割くらい売上が戻ってきたなぁと思いきや稼ぎ月の12月は７割程度に落ちてしまいました。

どんなに小さな会社でも経営者である以上、前年より売上を増やして利益をあげることが当たり前だと思ってきたのに努力しても通用しない。
原因がわかっているのにそこから脱却できない歯痒さもあり、ただただできることをひたすらやっていく。
そんな日々でした。

3月末、社員全員集めてのミーティングで、この状況が今後どんな風に変化していくのかわからないけれどこのことだけは約束しました。
「絶対に倒産しない」
そのためには閉店する店もあるかもしれないし、業態を変えるかもしれないし、前を向いてない人には辞めてもらうかもしれないということも伝えました。
その覚悟を共有できる社員と一緒に戦っていきたいと思ったからです。

そして年末を迎えた今日、3店舗とも継続することができ、一人も解雇することなく、テイクアウト、デリバリー、新商品開発、メンテナンスなどにも着手し、今では人手不足状態です。
何事もなかったように平常心で日々変化する状況に対応しながら仕事を続ける現場スタッフには本当に勇気をもらいました。
そんなスタッフが頑張った甲斐もあって手当を出せる店舗もあり、良い新年を迎えることができそうです。

とはいえ、来年明るい未来が待っているという保証はありません。
だからこそ考えて悩んでこの時期を乗り越えて生き残らなければなりません。
昨年対比という考え方を改め、違った角度から仕事の仕方を考え直す機会でもあります。

生き残るために必要なことはたった１つだけ。
変化に順応することです。

イギリスの自然科学者、チャールズ・ダーウィンの進化論はいつも心の中にあります。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である。」

来年は更なる変化の年ですね。
変化を楽しめるくらい踏ん張って生き残ります！

弊社イイコグループは本日(12月31日)よりお休みさせていただきますが、 「中村玄」「クラブ小羊」は1月5日より 「月世界」は1月6日より通常通り営業します。

皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020年12月31日
株式会社イイコ 代表取締役　
横山貴子